ネット上の受験情報が持つ問題
ボクが大学受験を経験したころには、受験情報といったものはかなり限られていました。
特に現役時代は、エール出版を中心とした合格体験記や赤本でしたね。
浪人して多少予備校から情報を得ていました。
その時代に比べると現在では、情報が溢れています。
問題なのは、まず、溢れている情報の中から必要な情報を拾い出すのが難しいということです。
例えば、「医学部受験 科目毎 難易度」と検索すると、そのものずばりの情報が入手でき、志望校選定に役立てることができます。
しかし、志望校を偏差値によって選定しようとされている方からすれば、上の情報の意味するところ(何に使えばいいか)がそもそも分かりませんので、自ら情報に接しようとはしないはずです。
次に問題なのは、誤った情報や不確かな情報が氾濫していることですね。
これはネット情報である以上致し方のないことですが、正誤の判断は難しいです。
これらの要素を考えると、ネットから正しくて有益な情報を得ることは、かなり効率が悪いとも言えます。
日本国内で金を採掘したり、都会で温泉を掘るようなものですね。
要する時間を考えると、受験生には厳しいものがありますし、親にとっても、時間が無駄になる可能性があります。
従って、ネット情報を利用する際には、主体的で効率的な作業が必要な気がします。
正確で情報量が多い特定のHPやブログをベースにして、他の情報を主体的に収集する、といった方法も一つですね。
ところで、ブログ閲覧についてですが、有益な情報収集を目的にするのであれば、閲覧対象を絞り込む必要があるでしょうね。
ただ、情報収集としてというより、趣味に関するブログのように、共感したり、読み物として閲覧する場合は、いろいろなブログを覗いてみていいと思います。
しかし、この場合は、ゲームと同じで、時間を浪費する可能性があるわけですから、受験生としてはほどほどにした方がいいと思います。
我が家の場合について少し述べます。
ボクは、何年も前に全く別のテーマでブログを2~3年続けていたことがあります。
書きたいことを書きなぐる楽しいブログでした。
その後、ずーっとブログを閲覧することすらしない時期が続きました。
息子の大学受験にあたっては、大手予備校が運営するものと再受験ブログを定期的にチェックしていましたが、一般的な受験ブログは定期的に見るということはしませんでした。
あるテーマで検索していたらたまたま特定のブログに行き着いたことがある程度です。
息子の場合は、確認したわけではありませんが、そもそもブログの類をチェックする習慣がなく、受験情報をネットから入手するといったことはボクが勧めたもの以外はほとんどなかったと思います。
これは、ネット上の受験情報から耳を塞いだ状態ですので、危険をはらんでいます。
結果として、息子はネット依存になりませんでしたし、時間も浪費しなかったわけですから、よかったとも言えますが、ボクが親として受験情報を入手していなければ、まず間違いなく情報不足になっていたでしょう。
ネット情報に対する接し方ですが、これは永遠のテーマであり、難しいテーマです。
ボクのブログも一つの「ネット情報」ですから、この場で評価をするのも妙なものなのですが。
ボクの一つの結論ですが、
書籍から得られる情報とネット情報、ネット情報の中でも予備校運営のHPとブログ、ブログの中でも予備校ブログと受験生・保護者のブログ、といった風に媒体や主体が異なるものをバランスよく摂取すると、依存性が弱まるような気がします。
さて。あと3日でこのブログを終了させていただきます。
過去の記事については、ボク自身もプリントアウトして読み返してみましたが、かなりの量になりました。
稚拙な意見も申し上げましたが、ボク自身としては、子育てに区切りがついたかなと思います。
当分の間このブログは残しておきますので、慌てて過去記事を読んでいただかなくても大丈夫です。
お気に召す記事があれば、これからゆっくりとお読み下さい。
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