他人の勉強方法は盲信できない
今夜は帰宅が遅くなってしまいました。
帰りのタクシーの中で記事を書きます。
さて、私大医学部情報だけでなく、勉強に関するボク自身の考えや息子が取った勉強方法を日々ご紹介しておきながら、本日のタイトルのように申し上げるのはいかがなものかとは思います。
しかし、やはり勉強方法は人それぞれだと思います。
受験生は、すべてタイプが違いますし、これまで積み上げて来たものも違います。
得意不得意や志望校も違います。
と言うことは勉強方法も違っていて当然ですよね。
方法論には参考書・問題集選びも入ります。
その人のレベルによって使うべきものが違います。
さらに、過去どういうものを使って来たかも影響します。
面倒なことがあります。
ある合格者が、
「物理は、Aを使っていたけど、成績が伸びなかった。そこでBを使ったら、これがもうよくわかってびっくり。物理が得意になりました。Aはお勧めしませんが、Bはいいですよ。」
と言ったとします。
この人がBを使ったあとAを使ったとしたら、何とコメントしたでしょうね。
具体的な方法論というのは、具体的故に分かりやすいのですが、また具体的故危険です。
別の例を挙げるとすると、
「夏期講習は受けずに自宅で夏までの復習に注力したほうがいい。」
とアドバイスする合格者がいたとします。
確かに、前半復習が追いつかなかった受験生は、このような方法も一つです。
しかし、復習が順調に進んでいた人に対しては間違ったアドバイスである可能性があります。
無理のない範囲で講習を取り、これをペースメーカーにしつつ、自宅学習を充実したものにするという手もあります。
「予備校のテキストだけをしっかりやれば大丈夫。」
というのも、人によって違いますね。
少なくとも、予備校で受講している科目であれば、予備校のテキストを完璧にしたうえで他のものに手を出すべきでしょう。
具体的な方法論というのは、
「こういう場合は、こういう風にした方がいい。」
という風に、前提条件をつけないとミスリードになりかねません。
前提条件がついていない方がアドバイスとしては簡潔でインパクトがあるため、ついつい端折ってしまうのかも知れません。
このようなことは勉強方法だけに限りませんね。
●医大と○医大はどっちがいいか、といったことを親が比較するときもそうですね。
大学そのものを比較して志望校を選択するのでは不十分です。
人の意見も鵜呑みにできません。
やはり、自分の子供が行くならどちらの方がいいだろうかと考えるべきでしょう。
相性や通学の便利さと言った個別事情を無視すべきではありません。
いわんや、偏差値だけで大学を選択するのは愚かなことです。
これと微妙に違うのは、受験科目や科目の配点率が子供に合うといった視点です。
これは、合格しやすさというのもありますが、大学が求めている学生の質にも繋がっているわけです。
ただ、学費については子供の特徴とは別に高低を比較せざるを得ません。
あえていうなら、子供ではなく家庭の状況が前提条件ということになるでしょうか。
話が横路にそれました。
では、勉強方法を始めとした様々な受験情報を適切に自分に(子供に)取り込むためにはどうすればいいか。
まずは様々な情報に接することですね。
その中から自分に近い前提条件を持った人が見つかればラッキーです。
これという人がいなくても、何人かのものを組み合わせればOKということもありますね。
一つの視点ですが、同じ高校の先輩で自分の志望校に一足早く合格した先輩がいれば、前提条件がある程度似かよってきます。
息子の場合は、加えて部活まで一緒の先輩がいましたのでラッキーでした。
しかも、この先輩のことを人間として信頼していたからなおさらのことです。
ただ、先輩と息子では、得意科目・不得意科目はかなり違っていましたので、この辺りの補正は必要でした。
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