国家試験に落ちる人、留年する人
それなりの学力で医学部に進学しておきながら、国家試験に落ちたり、留年する人が結構いるようです。
大学の先生にお聞きしたところ、
「どんな医師になりたいか。」
ということが明確でない学生、あるいは、
「医者になることに対する覚悟。」
がない学生は、留年することが多いようです、とのこと。
一流大学に在籍していながら国試に合格しない人にも、同じ傾向が見られるようです。
ボクはこれまで、どんな優秀な集団にも落ちこぼれはいるものだ。
とか、
エリートは自分より優秀な人間に会うと弱いものだ。
といった論理で納得していたのですか、医学部については、別の要素が強いようです。
医学部に入ってからの勉強は、見方によっては、大学受験よりずっと大変だそうです。
その大変な勉強は、単に秀才なだけではクリアできないそうです。
少々力がなくても、「いい医者になりたい。」「社会や地域に貢献したい。」と思っている学生は、目をキラキラさせながら力を伸ばすそうです。
ここまで書いてきたことは、大学に入ってから考えればいいとは言い切れません。
同じことが受験中にも言えそうです。
医学部に入りたい、ではなく、いい医者になりたいという強い思いが必要なようです。
2次試験の面接で、「どんな医師になりたいですか。」といったことを執拗に聞かれるのは、これに答えられないようであれは医学部でやっていけないし、仮に無事医師になれてもいい医師になることができないからだと思います。
逆に、医師になりたいという思いが強い凡才は勉強ができるからとりあえず医学部に行く予定という秀才を凌駕できるようです。
昔のことを思い出しました。
たった一度だけ、ボクの仕事を息子に勧めたことがあります。
その時息子は、「お父さんのことは尊敬してるんだけどね、ボクお父さんの仕事がやりたいとは思ってないの。」と言いました。
ほんのちょっとだけショックでした。いや、随分かな(笑)。
それから1年余り経ってからでしょうか。息子からお医者さんになりたいと言われました。
ちょっと残念な気持ちと、息子が自分で自分の進む道を選んだ喜びで、何とも言えない思いになりました。
その翌日から、ボクは息子の一番の応援団員となりました。
ふと思い出しました。
高3の10月頃だったでしょうか、志望理由記載や面接対策のために、親子で話し込んだことがあります。
ボクとしては、単に準備行為として、一度やってみようと考えただけなのですが、その頃から、息子の勉強ギアがアップしたようです。
腹が決まった息子は、全くぶれることかありませんでした。少なくとも親にはそう見えました。
これからは、ぶれることなく「いい医師」を目指してもらいたいものです。
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